#共通テスト #物理 #2023年 #追試験 #くにごろう #JUKEN7
◆問題一覧
第1問
第2問
第3問
第4問
◆概説
第1問
[問1]⑤
#定性評価
万有引力の下で双曲線軌道を描く彗星についての定性評価.仕事の定義通りに考えるか,逆算的に考えるか.
各地点での万有引力の仕事率の正負は,速度と万有引力の向きを調べればすぐに分かる.仕事率が正(負)であれば,運動エネルギーは増加(減少)してゆくので,各地点での速さの大小関係も分かる.
面積速度・エネルギーの保存則から各地点での速さの大小関係を推察し,仕事率の正負を逆算することも可能である.
※ 典型的な円軌道・楕円軌道でない出題.よい.
[問2]⑧
#定性評価
加速する室内での単振り子の周期を評価する.見かけの重力の問題.
加速する室内での見かけの重力加速度を考えれば,単振り子の周期変化はすぐに分かる.
※ 見かけの重力は,’21本試第1問(小問)でも取り上げられた.
[問3]⑤
折れ線的な熱サイクルの効率の計算.基本的.
[問4]⑤
決まった運動エネルギーの値を持つ微粒子のド・ブロイ波長の質量依存性を扱う.
[問5]④
#現象理解
「見かけの深さ」の説明を行う.
第2問
相互誘導がテーマ.全体を通じて定性的な出題だが,具体的な式が思い浮かべられないと厳しい.電磁誘導の定性判断は,’22本試験に続く出題.
[問1]⑥ ②
#定性評価
定性評価だが,式が書けないと苦しいのでは.
[問2]③
ダイオードによる整流.
[問3]② ③
ダイオード4つによる整流回路.慎重に判断すればよいが,難しい.特に,電力の時間依存性が立式出来ないと厳しい.
第3問
剛体のつりあいと摩擦の評価.
[問1]①
剛体のつりあいの問題であるとは明示されておらず,問題設定から読み取り,使うべき法則(力のつりあい・力のモーメントのつりあい)を判断する.
※ 同年の’23本試第1問の問1と実は同じ立式.
[問2]③
[問3]④
[問4]④
※ 有名な話題が素材.問題文の誘導に乗りつつ解けるとはいえ,文脈を知っていれば圧倒的に有利.入試での出題としては,’02東京大が有名.
第4問
波に関わる基本知識・スキルを組み合わせて施行させる教育的良問.
[問1]⑥
波の独立性.
[問2]⑤
波形をずらせば媒質の運動が読める.また,指示に従い,媒質の運動速度に関する重ね合わせの原理を用いる.
[問3]②
同位相2波源からの波の干渉を波源間を結ぶ直線上で見る.波源の間では定常波,外側では進行波が生じている.よくある設定ではあるが注意が必要.
[問4]④ ③
波の位相と波の式についても問われる.
[問5]⑤
2つの円形波の干渉を与えられた図から判断するが,式を念頭に置かないと間違える.
※ 波のグラフの取り扱いの基本と応用,そして定常波の作図や,さらに波の式の理解まで問われる.どれかがおざなりになりがちであるが,JUKEN7のカリキュラムではすべてきちんと扱っています!