YouTube LIVEアーカイブ:【🚀直前ブースト配信🔥】慶應理工 物理 – 近年の傾向振り返り&試験場での心構え
全体像
- 2020年頃より解きづらい問題が減り,近年は標準的な出題で落ち着いている印象.慶應理工の受験生にとって難しすぎないレベルで,解きやすい問題と差がつく問題が適度に配置されている.点差がうまく分布するような試験になっているだろう.
- 基本問題〜典型問題をしっかり得点した上で,思考力(解法の判断力)の必要な問題で上積みを狙うような受験生が上位に来るだろう.後述のように時間配分も重要になる.
- 目標:6割〜7割(均等配点を仮定).上位層は8割以上も狙えるであろう.
- 計算・メモの注意:問題ページに余白が少ないため,雑に書かずに整然と書いた方がよい(スペースの節約になり,ミスも減る).また,余白ページに移って計算する際にミスが起こりやすいので,書き写す際には要注意.
第1問 – 力学
- 頻出テーマ:単振動と衝突を絡めた問題,2物体系,見かけの重力,単振り子.
- 設問難易度:幅広い難易度の設問が用意されている.慶應理工の受験生にとって標準的な設問が大半であるが,基本的な設問や時間内に解き切るのが困難な設問も含まれる.
- 問題構成:大問全体が2〜3のセクションに分かれており,独立に解ける場合が多い.
- 解答戦術:力学で時間を使いすぎると理科の試験全体が厳しくなってしまう.解きやすい設問を確実に埋め,難問に拘りすぎない方針が特に重要.
※ 2物体系で保存則と束縛条件を連立するような本格的な出題も度々あるが,時間内に正答するのは困難.
第2問 – 電磁気
- 頻出テーマ:電磁誘導,回路,電気振動.
- 問題構成:各設定で幅広く理解を問うように設問が作成されている.難易度の高い設問も時折見られるが,上位層は完答に近い得点も狙えるだろう.
- 解答戦術:まず全体像を把握することが重要.流れに乗っていけば高得点も狙える.
※ 例えば電磁誘導であれば「誘導起電力の計算→回路と運動の状態の決定→エネルギー収支の考察」の全てが問われるイメージ.思考の枠組みをしっかり身につけている受験生ほど取り組みやすいだろう.
第3問 – 熱・波動・原子
- 熱力学:一部工夫された設問も見られるが,標準的な出題が多く,高得点が狙いやすい.
- 波動:難問ではないが,正確で手早い処理が問われる出題が多い印象.無理せず取りやすいところで確実に得点したい.
- 原子物理:若干の工夫は見られるものの典型問題の範疇に収まる出題と考えてよい.これも高得点を狙える.