共テ物理対策について

◆はじめに

 あたりまえのことですが,共通テスト対策云々以前に,普通の意味での物理の学力を養成することが大前提となります.ここでは,ある程度の基本的な学習が済んだ後にやるべきことについてまとめておきます.

◆共テ物理対策の基本的な流れ

①基本の再確認

 ここまでに学んだことの抜け漏れのチェック実践的なアウトプット練習の一環として,センター試験・共通テストと同レベルの問題集を1周しましょう.苦手テーマや知識の抜けなどが見つかった際には,これまで勉強してきたものに戻ったり,教科書等を利用して強化しましょう.11月〜12月中旬くらいまでに済ませたいところです.

 JUKEN7の講座『共テ物理ラストスパート』の受講者には,『共通テストレベル問題集』の冊子を配布しています.網羅性が高くオススメです.

②低正答率問題対策

 センター物理において,それなりの基礎学力を身につけている受験生でも誤答率が高くなってしまうタイプの問題が存在しました.基本を再確認した後に,そのような問題への対策を行うことが,得点を安定させるカギとなります.詳細は後述します.

※ 目標得点が80点程度以下の場合は,ここの対策は省略してもよいかもしれません.

③ センター物理・共テ物理の過去問演習

 実践的な演習として,センター物理の過去問(2015年〜2020年)と共テ物理の過去問に取り組みましょう.本試に優先して取り組み,余裕があれば追試にも取り組みましょう.

※ 問題とオリジナルの解説へのリンクは,このページの下部にあります.
※ 2014年以前の過去問は課程が異なるため,無理に取り組む必要はありません.
※ 共通テストの試行調査の問題も,無理に取り組む必要はありません.

④ 共通テスト予想問題

 余裕があれば,各団体から出されている共テ予想問題のパックにも取り組んでみましょう.傾向の偏りを防ぐため,複数の団体のものに取り組むのがオススメです.

◆よくある質問と回答

 よくある質問と回答については,YouTube LIVEでお話しした際のアーカイヴが残っていますので,必要に応じてそちらもご覧ください.該当箇所は30分程度です.

*センター物理と共テ物理での主な変更点は?

 共テでは,身近な現象と結びつけたテーマの問題,図表を活用する問題,会話文を含む問題などが重視されているようです(表面的には).しかしながら,問われる物理内容自体は,むしろセンターより私大・2次よりの本格的なものになったと感じます.よって,「形式慣れ」は必要ですが,共テに特化した対策に拘らない方がむしろよいでしょう.

※ 共テの過去問解説で詳しく分析していますので,そちらも是非ご覧ください(リンクは後述).

*センター物理の過去問と予想問題集どちらがよい?

 共テの歴史が浅いことからか,各社が出している予想問題の品質が安定していないように感じています.そのような状況なので,センター物理の過去問の方が安心して取り組めると思います.もちろん共テの過去問(本試・追試とも)には必ず取り組んでください.

*時間を測った実践形式の演習と分野別問題集ではどちらが効果的?

 ザックリですが,過去問を解いて7〜8割程度以下の得点率の方は分野ごとに,それ以上の方は実践演習メインでよいかと.もちろん,得手・不得手がはっきりしている場合はその限りではありません.

*つまづきやすい点

 高学力層が引っかかってしまう問題のタイプは,おおよそ次のように大別できます.

タイプ1:イメージに囚われてミスるタイプ
タイプ2:複数の条件を連立するタイプ
タイプ3:頻出問題とよく似ているが少し異なるタイプ
※ 単純に物理としての難易度が高いために低正答率となった問題は除く

タイプ1:イメージに囚われてミスるタイプ
 グラフや文章の選択問題,定性的な問題で,選択肢に引っ張られて,イメージに頼り,論理がおろそかになってしまうことがあります.「選択肢から感覚的に選ぶ」というのが最悪の対処法で,「記述式問題と同じように,論理的に数式を用いて考える」のが大切です.

タイプ2:複数の条件を連立するタイプ
 物理の入試問題では,設問1つに対して,式を1つ立てれば解答にたどりつく,ということも少なくありません.複数の条件を連立するタイプの問題は(センター試験に限らず)正答率が低くなります.例えば,次のような問題などがあります.

* 屈折の問題で,屈折の法則と図形的な関係式を連立する.
* 回路の問題で,電荷保存則とキルヒホッフ則を連立する.
* 電磁誘導の問題で,キルヒホッフ則と運動方程式を連立する.

 ここでも大切なことは,選択肢が目に見えているからと言ってなめたりせず,記述式の問題のつもりで考えることです.さらに言えば,その物理現象を支配する法則(そのタイプの問題の解法)をきちんと考えることです.試験場で焦っているときには,あたり前のことをあたり前にやる,ということが疎かになりがちです.普段から意識しましょう.

タイプ3:頻出問題とよく似ているが少し異なるタイプ
 試験場で見たことあるような問題に出会えば,安心しますよね.そういうときに「あぁあれか」という思い込みがミスを生みます.知っているような問題であれば,どうせ手早く解けるのですから,焦ってうろ覚えの答えを当てはめるのではなく,イチから計算しなければなりません.

 以上のことをきちんと対策できる問題集や講座はJUKEN7以外に存在しないと自負しています.「共テ物理ラストスパート」を是非ご受講ください.指導する側の方々からもご受講いただいております.

◆センター物理の正答一覧と正答率データ

 2015年〜2020年のセンター物理(本試),および共通テスト物理H30試行調査の正答一覧です.付した色は次の意味です.

無色:高正答率 緑:やや注意 黄:注意 赤:危険

 7割〜8割程度を目標とする方は,無色〜緑で誤ってしまった所を重点的に復習しましょう.逆に高得点を狙う方は,黄〜赤を要チェック!

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◆過去問の問題と解説

 ボタンを押すと,2016年〜2020年のセンター物理(本試),および共通テスト物理H30試行調査の問題と笠原(くにごろう )によるオリジナルの解説がダウンロードできます.また,2021年度共テ物理の解説動画もあります.